Don't Starve:Pocket Edition【ゲームレビュー】

『Don't Starve』は2013年にPC向けタイトルとしてリリースされたサバイバルアクションゲーム。それをiOS用に移植したのが本作『Don't Starve:Pocket Edition』である。突然魔物が棲まう世界に引きこまれてしまった主人公が、道具を駆使して理不尽な状況を生き抜いていくという内容のゲーム。豊富なクラフト要素による自由度の高さと、環境に左右されるプレイヤーの細かなステータスの変化が表現されている、クオリティーの高いものとなっている。

RO RMT


すべては自分の行動次第。クラフト要素を駆使して生き残れ!

タイトルにもなっている「Don’t Starve」とは「餓死するな」という意味だ。『Don’t Starve:Pocket Edition』は、その名のとおり食料確保すら難しい世界をいかにして生き抜くかが目的となっている。
基本的にマップ上を素材を求めてさまよい、集めた素材から道具を作り出すことになる。そうして新たな道具を作り出すことで、迫り来る状況に対応していき、次なる活路を見出していくのがこのゲームの面白さであるといえるだろう。
ファンタジーな世界ではあるが「自然界の厳しさ」のようなものが非常にリアルに描かれており、極限の環境を堪能できるのも魅力の1つ。「サバンナで突然、一人ぼっちになった」感覚が味わえるゲームといえばわかりやすいかもしれない。

タイトル画面を見るだけでもかなりダークな雰囲気。それに違わぬ世界観のゲームとなっている

ゲームは「最初からはじめる」たびにマップの形、置いてあるオブジェクトの位置などが変化していく。サバイバルアクションとローグライクを併せた内容のゲーム。どこまで進んだかも死亡記事として記録される

周囲にある植物を採取していく。どれも生き抜くために必要なもので、食べたり、道具を作るための素材となる
各アイコンの説明
本作はチュートリアルはおろか、アイコンが何を示しているかの説明もないなかなかハードな仕様。ここでは各アイコンが何を示しているかを簡単に説明していこう。
特にプレイヤーのステータスを示すアイコンは、かなり環境に左右されやすい。アイコンの意味を知ることで、このゲームがより奥深いものになるはずである。

現在の時間:昼間、夕方、夜に分かれている
満腹度:時間経過とともに減っていく。0になると死んでしまう
体力:外敵からの攻撃を受けると減っていく。0になると死んでしまう
正気度:精神状態を表す数値。プレイヤーの行動で増減する。恐怖を感じたりすると減り、しだいに幻覚が見え始めたりする
攻撃アイコン:タップすると敵を攻撃できる
採取アイコン:タップすると周囲の植物から素材を採取する
地図:タップすると地図が表示される
一時停止:ゲームを中断できる。セーブや設定変更などはここから行う
手持ちのアイテム:プレイヤーが今持っているアイテム。右端は衣服など
クラフトアイコン:素材を使ってさまざまな道具を作り出せる
素材を集めて道具をクラフト
最初の段階では、敵と戦う武器もなければ、飢えをしのぐ食べ物もない状態。周りにある草木や石などの素材を集め、道具をクラフトしていきながらさまざまな事態に備えていくことになる。